毎日大量の髪の毛が抜け続けると、このまま薄毛になってしまうのでは?と不安になりますよね。実はこうした大量の髪の毛が抜ける原因の1つに、整髪料のつけすぎがあります。

男性の多くは毎朝髪をセットする際にヘアワックスやスプレーを使うと思いますが、こうした整髪料は頭皮と髪に大きなダメージを与え、毛を抜けやすくしてしまうのです。

整髪料をつけるとなぜ髪が抜けるのか、その理由を見ていきましょう。

髪を抜けやすくする整髪料の成分

髪を抜けやすくする整髪料の成分

髪をセットするために使われるワックスやヘアジェル、あるいはヘアスプレーのような整髪料の中には「界面活性剤」と呼ばれる成分が大量に含まれています。

界面活性剤は整髪料だけでなくシャンプーやトリートメントなどにも含まれていることで知られる成分ですが、最近はこの界面活性剤が髪に大きなダメージを与えてしまうという健康被害が問題になっているのです。

 

界面活性剤には髪を作っているたんぱく質を溶かし出してしまう働きがあるため、髪に使えば使うほどたんぱく質が失われていき毛が痩せ細ってしまったりキューティクルが痛む原因になります。

髪がやせ細った状態が慢性的になると、毛根も弱り髪がさらに抜けやすくなります。毛母細胞が活発に髪の生成を促してもその効果が出る前に髪が抜けてしまい、薄毛になってしまうというわけなのですね。

 

整髪料が毛穴の詰まらせ毛が抜ける

整髪料が毛穴の詰まらせ毛が抜ける

整髪料の中には髪をしっかりと固めるために油分が使われますが、毎日整髪料を使っているとシャンプーだけでは洗い流せなかった油分が毛穴に詰まり、硬質化していきます。

硬質化した油分はやがて酸化して黒ずみ、毛穴を詰まらせるだけでなく毛の生成を遅らせたり皮脂の分泌バランスを崩して頭皮をギトギトの状態にしてしまい、さらなる毛穴の詰まりを促進することに繋がります。

 

また、整髪料の油分は空気中に漂っている埃などを付着させてしまうことがありますが、こうした埃なども頭皮の毛穴を詰まらせ毛を抜けやすくしてしまう一因になるのです。

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過度のシャンプーで頭皮が乾燥すると薄毛に

過度のシャンプーで頭皮が乾燥すると薄毛に

整髪料は一度のシャンプーで洗い流すことが難しく、2〜3回シャンプーをしてやっと洗い流せるものです。しかし何度もシャンプーをすると頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうため、頭皮と毛穴の乾燥を引き起こし髪の毛を抜けやすくするリスクも高まります。

それだけでなく、過度のシャンプーは髪の表面を保護しているキューティクルを開かせ髪自体にダメージを与えてしまう行為でもあります。キューティクルが開いている状態で整髪料をきれいに洗い流そうと、ゴシゴシ力を入れて髪を洗ってしまっては髪や頭皮に深刻な悪影響を与えてしまいかねません。

髪に負担をかけないようにするにはハードタイプの整髪料を避け、出来るだけ軽めのものを選びシャンプーの前にぬるめのお湯で事前洗いをしておくと良いでしょう。

 

整髪料による薄毛を防ぐには

整髪料による薄毛を防ぐには

男性で毎日整髪料を使う方は、正しい整髪料の付け方やシャンプーの仕方を知っておくことで髪への負担を最小限に留め、薄毛を予防することができます。

整髪料は髪の先端につける

ワックスやジェルを髪に揉み込むとき、つい根本までつけていませんか?

髪の根本に整髪料をつけると地肌や毛穴への負担が大きくなるため、できれば整髪料は髪の先端にのみつけることが望ましいと言えます。

 

また、整髪料の量にも注意が必要です。髪の毛が柔らかい猫っ毛の人は特に整髪料を多めに使いがちな傾向がありますが、あまり一度に大量の整髪料を使うと髪を油分がコーティングしてしまい、シャンプーによる洗い残しが起こりやすくなってしまいます。

 

シャンプーの前には温タオルで汚れをオフ

一度のシャンプーでしっかりと整髪料を落としきるためには、シャンプー前に温タオルを頭に巻き髪に付着している油分や埃を浮かせてあげましょう。

温タオルで汚れを浮かせたら、次は38度程度のぬるいお湯で髪を洗い、事前に汚れを落としてから最後にシャンプーで髪を洗ってください。

温タオルをした後に髪をお湯ですすいでおくとシャンプーの泡立ちが良くなり、何度もシャンプーをしなくても簡単に整髪料の汚れが取れやすくなります。この一手間を行うのと行わないのとでは髪への負担に大きな差が出ますので、薄毛を予防したいならば必ず行うことをおすすめします。

 

整髪料の正しい使い方を知らなければ、髪に蓄積されたダメージがいずれ薄毛を引き起こしてしまいます。

最近は界面活性剤を使用しないノンシリコンの整髪料も販売されていますので、現在使用している整髪料の成分を見直し、もしも界面活性剤が配合されていれば使用をやめるか、ノンシリコンの整髪料に切り替えてみましょう。

髪へのダメージを最小限にする成分を使った整髪料を選び、薄毛になりにくい整髪料の付け方や正しいシャンプーの方法を身につけておくことが、将来的な薄毛を防ぐ効果的な対策だと言えます。