抜け毛が増え、髪の量がだんだん少なくなってくる１番の原因は食生活にあると言われています。
人間にとって食事は生命維持に必要なエネルギーを補給すると同時に、新しい髪や皮膚の細胞を作るための栄養を補うとても大切な習慣。しかし栄養バランスの乱れた食事を続けることによって体内で特定の栄養素が不足しがちになれば、身体にさまざな不調が現れることになるのです。
男性の多くが悩まされている薄毛も、実はこうした食生活の乱れによるところが大きいと言われています。
今回は薄毛を引き起こすリスクのある食品などをご紹介します。
塩分の多いインスタント食品
仕事や家事など、とにかく忙しい現代人が頻繁に食べているのが調理時間が短く便利なインスタント食品。しかしこうしたインスタント食品には大量の塩分が含まれており、食べ過ぎることで生活習慣病のリスクが高まることが社会的な問題にもなっています。
塩分の多いインスタント食品は身体の不調だけでなく、髪の成長を鈍らせ新しい髪が生えてくるのを阻害します。これは塩分が腎臓をはじめとした臓器の働きを鈍らせ、血液の流れを滞りがちにしてしまうためです。
髪の毛は、毛根が頭皮の下を通っている毛細血管を通じて栄養を吸収することで毛母細胞の活動が活発になり、しっかりと強い髪の毛を作ることができるのです。つまり塩分の多いインスタント食品を毎日のように食べて血行不良になると、頭部に栄養が行き渡らず髪が栄養失調になってやせ細ってしまうというわけなのですね。
動物性たんぱく質の多いお肉
男性に人気のあるステーキや焼き肉。こうした料理に使われる肉には動物性のたんぱく質が豊富に含まれています。
たんぱく質は髪を作る材料としても知られていますが、その一方で摂取しすぎると皮脂を大量に分泌させる原因になり薄毛を誘発する可能性もあります。
頭皮も全身の皮膚と同じように乾燥から守るため、一定量の皮脂を分泌する働きを持っています。しかし毎日のように肉を食べ大量の動物性たんぱく質を摂取してしまうと毛穴から皮脂が過剰に分泌され、その皮脂が毛穴に詰まって髪を抜けやすくするのです。
汗腺を刺激する唐辛子
唐辛子の中に含まれるカプサイシンという成分は、体内に吸収されると汗腺を刺激して汗の分泌を促します。
一般的に汗をかくことは体内の毒素を排出し身体に良いと考えられていますが、汗をかきすぎると髪にとっては逆効果です。
頭皮の下には汗を発生させる汗腺がありますが、唐辛子を食べこの汗腺が刺激されると汗が皮脂とともに頭皮の毛穴を防いでしまいます。
汗の中には空気中の埃やゴミの微粒子などが含まれていますから、こうした汗が皮脂とともに毛穴を塞いでしまうと毛穴の中で雑菌が繁殖しやすくなってしまい、髪にダメージを与えてしまうことに繋がるのです。
唐辛子は少量なら全身の血行を改善してくれますので、食べる量には注意して摂取してみてください。
血行不良の原因になるアルコール
お酒を日常的に飲む習慣がある男性は、血行不良が原因で薄毛になるリスクが高いと言えます。
アルコールを摂取すると、人間の身体はまずアルコールを分解しようと肝臓の働きを活発にします。肝臓は髪の材料にもなるたんぱく質を生成する臓器。つまり大量の飲酒でアルコールの分解に時間がかかるとそれだけたんぱく質が生成されにくくなり、髪の成長に悪影響が出てしまうのです。
毎日飲酒をして肝臓でたんぱく質が作られにくくなると髪が生え変わるヘアサイクルが遅くなるので、自然と髪の量が減り結果的に薄毛に見えてしまいます。
自律神経のバランスを崩すタバコ
食べ物ではありませんが、普段から吸っている人も多いタバコも実は薄毛を引き起こすリスクを持っています。
タバコのニコチンは健康を阻害する有害な物質であることは有名ですが、ニコチンを摂取しすぎると自律神経の乱れを招き、うつ病などの精神疾患を発症するとも言われています。
精神疾患と薄毛は一見無関係なように見えますが、自律神経が乱れることによって身体が常に緊張状態になったり精神的な不安やイライラ、あるいは強いストレスを感じ続けると全身が血行不良に陥り髪の成長にも悪影響が出てしまいます。
また、同時にニコチンは老化の原因である活性酸素を増やすので、毎日のようにタバコを吸っていると体内の臓器の動きが衰え身体が錆びついてしまいます。
こうなると細胞の働きも衰えてしまうため毛母細胞も満足に活動できず、その結果髪がやせ細り薄毛になってしまうのですね。
薄毛を予防するのなら、高価なヘアケア商品を使用する前にまずは毎日の食事や生活習慣を見直すことが欠かせません。
食事で栄養を補給し、身体に害のある食べ物を意識して食べないようにすれば、髪もスクスクと育ち徐々に薄毛も改善していくでしょう。
太くてコシのある髪は栄養バランスの整った食事が作るといっても過言ではありません。薄毛を予防するために今日から食事内容を見直し、身体にとって悪影響な嗜好品はやめましょう。
